2821.今日の植物(2304):ヘンケリア
今日の植物は、ヘンケリアといいます。前回のスリランカから発行されたセットに含まれていた植物です。
ヘンケリアは、イワタバコ科 Henckelia 属(ヘンケリア属)の植物で、The Plant Listではこの属に分類される種として69の種が掲載されていました。
以前、コドノボエアという植物を取り上た時に、このHenckelia属に分類される種には出入りがあったということをご紹介しておりました。
もう一度確認しますと、このHenckelia属に分類される多くの種はかつてはDidymocarpusやChiritaという属に分類されていたという情報がありました。その一方、かつてHenckelia属に分類されていた多くの種はCodonoboea 属や Loxocarpus属に分類されるようななったということでした。
そのHenckelia属ですが、インドの北東部から南部、スリランカ、ヒマラヤ、東南アジアに分布している植物群だということです。
切手に描かれているHenckelia moonii種は、かつてはChirita mooniiとされていた種で、植物体に対して大きな花を持っている種だということです。生育環境についても制約は多くなく育てやすい植物で、人気の植物だということです。
交配種にHenckelia 'Moon Walker'という人気のある種があるのだそうですが、その一方の親だそうです。
属名の、Henckelia mooniiは Victor Felix Henckel von Donnersmarckというドイツ(プロイセン)の軍人であり、植物学者でもあった人物に因んで命名されたということです。
写真です。ネットから借用しています。
(左)ヘンケリア・モオニイ Henckelia moonii
(右)ヘンケリア「ムーンウオーカー」 Henckelia 'Moon Walker'
切手です。
ヘンケリア・モオニイ Henckelia moonii
2020年 スリランカ発行(絶滅危惧種)
ヘンケリアは、イワタバコ科 Henckelia 属(ヘンケリア属)の植物で、The Plant Listではこの属に分類される種として69の種が掲載されていました。
以前、コドノボエアという植物を取り上た時に、このHenckelia属に分類される種には出入りがあったということをご紹介しておりました。
もう一度確認しますと、このHenckelia属に分類される多くの種はかつてはDidymocarpusやChiritaという属に分類されていたという情報がありました。その一方、かつてHenckelia属に分類されていた多くの種はCodonoboea 属や Loxocarpus属に分類されるようななったということでした。
そのHenckelia属ですが、インドの北東部から南部、スリランカ、ヒマラヤ、東南アジアに分布している植物群だということです。
切手に描かれているHenckelia moonii種は、かつてはChirita mooniiとされていた種で、植物体に対して大きな花を持っている種だということです。生育環境についても制約は多くなく育てやすい植物で、人気の植物だということです。
交配種にHenckelia 'Moon Walker'という人気のある種があるのだそうですが、その一方の親だそうです。
属名の、Henckelia mooniiは Victor Felix Henckel von Donnersmarckというドイツ(プロイセン)の軍人であり、植物学者でもあった人物に因んで命名されたということです。
写真です。ネットから借用しています。
(左)ヘンケリア・モオニイ Henckelia moonii
(右)ヘンケリア「ムーンウオーカー」 Henckelia 'Moon Walker'
切手です。
ヘンケリア・モオニイ Henckelia moonii
2020年 スリランカ発行(絶滅危惧種)
スポンサーサイト
2820.今日の植物(2303):ロクソコクス
今日の植物は、ロクソコクスといいます。引き続きヤシ科の植物です。
ロクソコクスは、ヤシ科 Loxococcus 属(ロクソコクス属)の植物で、この属に分類される種は切手に取り上げられているLoxococcus rupicola種だけの、1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、Loxococcus rupicola種は切手の発行国であるスリランカ固有の植物だということですが、自生しているものは絶滅が極めて危惧されているということです。
ほかのサイトにLoxococcus rupicola種に関する情報がありましたのでご紹介します。
この種は、海抜400~800メートルの場所に分布するということです。自生地であるスリランカでも、群生して生育しており、個体数は全体でも1000を超えることはないとされています。
1属1種なのですが、遺伝子の解析によりこのLoxococcus属に近いとされるのが、先日登場したDictyosperma属(ディクティオスペルマ属)なのだそうです。
写真です。ネットから借用しています。
ロクソコクス・ルピコラ Loxococcus rupicola
切手です。
ロクソコクス・ルピコラ Loxococcus rupicola
2020年 スリナム発行(スリランカの絶滅危惧種)
●この切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
ロクソコクスは、ヤシ科 Loxococcus 属(ロクソコクス属)の植物で、この属に分類される種は切手に取り上げられているLoxococcus rupicola種だけの、1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、Loxococcus rupicola種は切手の発行国であるスリランカ固有の植物だということですが、自生しているものは絶滅が極めて危惧されているということです。
ほかのサイトにLoxococcus rupicola種に関する情報がありましたのでご紹介します。
この種は、海抜400~800メートルの場所に分布するということです。自生地であるスリランカでも、群生して生育しており、個体数は全体でも1000を超えることはないとされています。
1属1種なのですが、遺伝子の解析によりこのLoxococcus属に近いとされるのが、先日登場したDictyosperma属(ディクティオスペルマ属)なのだそうです。
写真です。ネットから借用しています。
ロクソコクス・ルピコラ Loxococcus rupicola
切手です。
ロクソコクス・ルピコラ Loxococcus rupicola
2020年 スリナム発行(スリランカの絶滅危惧種)
●この切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
2819.今日の植物(2302):エレイオドクサ
今日の植物は、エレイオドクサといいます。引き続きヤシ科の植物です。
エレイオドクサは、ヤシ科 Eleiodoxa 属(エレイオドクサ属)の植物で、この属に分類される種は切手に描かれているEleiodoxa conferta種の1種だけという、1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、このEleiodoxa conferta種は雌雄異株のヤシで、東南アジアの湿地に分布しています。
この種の花は地面に近いところで咲き、一度花を咲かせるとその幹は枯れてしまうのだそうです。成長した葉は3メートル以上にもなり、棘を持っているそうです。
属名のEleiodoxa はギリシャ語のwater(水)とglory(栄光?)といった意味から来ており、種小名の confertaはラテン語のcongested(混雑した:花の棘をいっているようです)といった意味から来ているということです。
Eleiodoxa conferta種は栽培もされています。
その芯の部分は食用に、葉は屋根を葺くのに使われるということです。また、果実はピクルスとして食用にされ、またタマリンド(Tamarindus indica)の代用品とされたり、砂糖漬けにされたりといった形で使われるという情報がありました。
写真です。ネットから借用しています。
エレイオドクサ・コンフェルタ Eleiodoxa conferta
切手です。
エレイオドクサ・コンフェルタ Eleiodoxa conferta
2019年 マレーシア発行(酸っぱい果物)
●一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
「酸っぱい果物」という面白いセットです。タマリンドもセットの中に入っています。
エレイオドクサは、ヤシ科 Eleiodoxa 属(エレイオドクサ属)の植物で、この属に分類される種は切手に描かれているEleiodoxa conferta種の1種だけという、1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、このEleiodoxa conferta種は雌雄異株のヤシで、東南アジアの湿地に分布しています。
この種の花は地面に近いところで咲き、一度花を咲かせるとその幹は枯れてしまうのだそうです。成長した葉は3メートル以上にもなり、棘を持っているそうです。
属名のEleiodoxa はギリシャ語のwater(水)とglory(栄光?)といった意味から来ており、種小名の confertaはラテン語のcongested(混雑した:花の棘をいっているようです)といった意味から来ているということです。
Eleiodoxa conferta種は栽培もされています。
その芯の部分は食用に、葉は屋根を葺くのに使われるということです。また、果実はピクルスとして食用にされ、またタマリンド(Tamarindus indica)の代用品とされたり、砂糖漬けにされたりといった形で使われるという情報がありました。
写真です。ネットから借用しています。
エレイオドクサ・コンフェルタ Eleiodoxa conferta
切手です。
エレイオドクサ・コンフェルタ Eleiodoxa conferta
2019年 マレーシア発行(酸っぱい果物)
●一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
「酸っぱい果物」という面白いセットです。タマリンドもセットの中に入っています。
2818.今日の植物(2301):ディクティオスペルマ
今日の植物は、ディクティオスペルマといいます。引き続きヤシ科の植物です。
ディクティオスペルマは、ヤシ科 Dictyosperma属(ディクティオスペルマ属)の植物で、この属に分類される種は変種も含めて2種(あるいは3種)だけという小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物は、インド洋のMascarene 諸島(モーリシャス、レユニオン、ロドリンゲス島)の海岸に分布しているということです。
英語名をprincess palm(王女ヤシ)とか hurricane palm(ハリケーンヤシ)。ハリケーンの方は、このヤシが嵐に遭うと葉を落として強風に耐えることができるところから来ているのだそうです。
Dictyosperma albumという種は熱帯地域で広く栽培されているのだそうですが、元々の自生地では個体数を減らして絶滅が危惧されるという状態にあるようです。
写真です。これもネットから借用しています。
ディクティオスペルマ・アルブム Dictyosperma album
切手です。
ディクティオスペルマ・アルブムの変種 Dictyosperma album var. conjugatum
2005年 モーリシャス発行(Round Islandの動植物)
●Round Island(ロンド島)はモーリシャスの北にある小さな島ですが、この島にしかいない爬虫類がいて島全体が立ち入り禁止区域とされてその保護が行われているのだそうです。
●一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
ハリケーンヤシという名前が表記されています。ほかにアロエの一種と蛇および鳥を描いた切手がセットになっています。
ディクティオスペルマは、ヤシ科 Dictyosperma属(ディクティオスペルマ属)の植物で、この属に分類される種は変種も含めて2種(あるいは3種)だけという小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物は、インド洋のMascarene 諸島(モーリシャス、レユニオン、ロドリンゲス島)の海岸に分布しているということです。
英語名をprincess palm(王女ヤシ)とか hurricane palm(ハリケーンヤシ)。ハリケーンの方は、このヤシが嵐に遭うと葉を落として強風に耐えることができるところから来ているのだそうです。
Dictyosperma albumという種は熱帯地域で広く栽培されているのだそうですが、元々の自生地では個体数を減らして絶滅が危惧されるという状態にあるようです。
写真です。これもネットから借用しています。
ディクティオスペルマ・アルブム Dictyosperma album
切手です。
ディクティオスペルマ・アルブムの変種 Dictyosperma album var. conjugatum
2005年 モーリシャス発行(Round Islandの動植物)
●Round Island(ロンド島)はモーリシャスの北にある小さな島ですが、この島にしかいない爬虫類がいて島全体が立ち入り禁止区域とされてその保護が行われているのだそうです。
●一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
ハリケーンヤシという名前が表記されています。ほかにアロエの一種と蛇および鳥を描いた切手がセットになっています。
2817.今日の植物(2300):シャンベイロニア
今日の植物は、シャンベイロニアといいます。前回に続いてヤシ科の未登場植物で、これからもちょっとの間ヤシ科の植物が登場する予定です。
シャンベイロニアは、ヤシ科 Chambeyronia 属(シャンベイロニア属)の植物で、The Plant Listの情報では、この属に分類される種は2種しかないという極めて小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、Chambeyronia 属の植物は2種ともニューカレドニアに固有の植物だということです。
同じウイキペディア情報では、切手に描かれているChambeyronia macrocarpa種は普通red leaf palm(赤い葉のヤシ)とかflamethrower palm(炎を投げるヤシ?)と呼ばれているのだそうです。いずれも、赤い葉から来ているのだと思われます。
この種を販売しているサイトの情報では、「明るい赤色の新葉を持ち、育てやすい魅力的なヤシ。葉の赤色は約10日を維持される」のだそうです。
この属名の発音はシャンベイロニアとしました。植物の学名に出てくる「cha」の発音には迷わされます。「チャ」「シャ」「カ」のどれかだと思われますが、今回はフランス領のニューカレドニア固有の植物ということで、フランス風の発音にしました。間違っているかも・・・
写真です。これもネットから借用です。
シャンベイロニア・マクロカルパ Chambeyronia macrocarpa
切手です。やはり原産地のニューカレドニアから発行されていました。
シャンベイロニア・マクロカルパ Chambeyronia macrocarpa
1994年 仏領ニューカレドニア発行(花)
●ニューカレドニアからは原産の植物を描いた切手がたくさん発行されています。この切手はこの1種類だけの発行だったようです。
シャンベイロニアは、ヤシ科 Chambeyronia 属(シャンベイロニア属)の植物で、The Plant Listの情報では、この属に分類される種は2種しかないという極めて小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、Chambeyronia 属の植物は2種ともニューカレドニアに固有の植物だということです。
同じウイキペディア情報では、切手に描かれているChambeyronia macrocarpa種は普通red leaf palm(赤い葉のヤシ)とかflamethrower palm(炎を投げるヤシ?)と呼ばれているのだそうです。いずれも、赤い葉から来ているのだと思われます。
この種を販売しているサイトの情報では、「明るい赤色の新葉を持ち、育てやすい魅力的なヤシ。葉の赤色は約10日を維持される」のだそうです。
この属名の発音はシャンベイロニアとしました。植物の学名に出てくる「cha」の発音には迷わされます。「チャ」「シャ」「カ」のどれかだと思われますが、今回はフランス領のニューカレドニア固有の植物ということで、フランス風の発音にしました。間違っているかも・・・
写真です。これもネットから借用です。
シャンベイロニア・マクロカルパ Chambeyronia macrocarpa
切手です。やはり原産地のニューカレドニアから発行されていました。
シャンベイロニア・マクロカルパ Chambeyronia macrocarpa
1994年 仏領ニューカレドニア発行(花)
●ニューカレドニアからは原産の植物を描いた切手がたくさん発行されています。この切手はこの1種類だけの発行だったようです。